2025 年 32 巻 2 号 p. 117-122
Terrible triad injury(TTI)16例の成績を報告した.鉤状突起骨折はRegan–Morrey分類typeI:6例,II:8例,III:2例,橈骨頭骨折はMason分類typeII:2例,III:14例であった.原則Pughらのstandard surgical protocolに則って治療したが,鉤状突起骨折4例に対してAnterior approachによるバットレスプレート固定を施行した.臨床成績は先行研究と同等で,自動伸展は平均−17.9±10.9度と屈曲拘縮を認め,4例に授動術を要した.またBroberg–Morrey classification grade 2の関節症性変化を5例で認め,そのうち3例は不安定性に対して創外固定を追加した.TTIの治療は,肘関節拘縮を回避しつつ不安定性を遺残させないことが重要であり,その治療の難易度からいまだ“Terrible”である.