日本電磁波エネルギー応用学会機関誌
Online ISSN : 2434-1495
環太平洋国際化学会議 2015 報告 ~知恵のプラットホーム~
堀越 智
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2016 年 2 巻 1 号 p. 4-6

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抄録

JEMEA の会員の方の中には、「12 月のクリスマスシーズンにハワイで学会なんて化学分野の人たちは優雅だな」と思われる方もいるかもしれません。日本、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、中国の7化学会の主催で 5 年に 1 度、ハワイ州ワイキキで化学の総合国際会議が開催されています。日本語では環太平洋国際化学会議といいますが、一般的には Pacifichem(パシフィケム)という愛称で呼ばれ、今年は 2015 年 12 月 15 日〜20 日の 6日間開催されました。国際会議というと堅苦しいイメージがありますが、南国開催の国際会議(化学の祭典)なのでスーツで参加する人はほとんどいません(図1)。今年の発表件数は13,644件(うち日本からは6,430件)があり、さらに約12,700 名の参加者が登録され、この週はハワイの化学者比率が著しく増加します。特に日本からの参加者が多く、上智大学でもこの時期の化学に関する授業は相次いで休講となり、学生にとっては5年に一度、不思議な現象が起きます。

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© 2016 特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会
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