生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
特集2:生態心理学とリハビリテーションの融合
身体軸と立位姿勢保持戦略の関連性について─両側の中殿筋活動に着目して─
大西 智也中根 征也木村 保杉本 圭佐竹 勇人
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2013 年 6 巻 1 号 p. 79-80

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抄録

立位で左右に重心移動したときには中殿筋が反応する.また,背臥位では身体の軸と想定される側がどちらかに存在する.本研究では,左右に重心移動したときの中殿筋の反応のパターンと身体軸の相関性について検討した.対象は健常成人6 名とした.背臥位で身体軸を推定し,立位で骨盤を左右に誘導したときの両側の中殿筋の筋活動を導出した.その結果,推定された身体軸側に骨盤を誘導すると,その側の中殿筋が活動し始め,続いて対側の中殿筋が活動する.そのことは,対象者すべてにおいて同様の結果が得られた.立位姿勢保持のためのバランス戦略は身体軸がある側と対側では違った戦略をとっている可能性がある.

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© 2013 日本生態心理学会
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