2016 年 9 巻 1 号 p. 35-36
筆者らは、2012 年第 2 回生態心理学とリハビリテーションの融合研究会において、身体に快適で動きやすい音場空間に関するデモンストレーションを実施した。この内容は、背臥位安静時の被験者の両サイドに空気振動を拡散反射する部材を設置し、被験者の筋緊張の度合いを実験協力者が揺すりによって確認することであった.その結果,殆どの被験者は拡散反射部材を置くと筋緊張が緩和した.本研究では,臍部に装着した加速度センサを使用して呼吸の質を分析し,人を取り巻く空気振動環境が人の呼吸活動に影響を与える事例を示す.