生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
ポスター発表
頸髄損傷者によるリモートタッチの知覚の検証
玉垣 努
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2016 年 9 巻 1 号 p. 56-60

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抄録

本研究では,ダイナミックタッチの知覚およびリモートタッチの知覚に麻痺が与える影響について検討した.頸髄損傷者 5 名と健常者 6 名を対象に,視覚的に遮蔽された状態で,道具の長さと,その道具を打ち付けた接触面までの距離について知覚判断させた.分散分析から,健常者では,道具の長さと長さのタスクおよび接触面までの距離と距離のタスクにおいて単純主効果が有意であった.しかし頸髄損傷者では,道具の長さと距離のタスクにおいても有意な単純主効果が生じていた.このことは,タスクに関係する性質を選択的に知覚する能力が,神経障害の有無に影響を受けることを示唆する.

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© 2016 日本生態心理学会
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