1995 年 1995 巻 127 号 p. 77-82
1994年4月29日から5月1日及び同年7月31日から8月4日の計8日間に屋久島自然休養林荒川地区,通称屋久杉ランドにおいて同施設での行動や整備状態,運営方法に関するアンケート調査を行い,904人の協力を得た。集計の結果以下のことが明らかになった。1)路線バスの必要性は「必要ない」が41.5%,「必要である」が37.4%と若干「必要ない」が上回っていた。車両制限に対して,利用者の42.5%が現状維持と考えている。2)歩道利用では30分コースが65.1%と最も利用されており,時間がよりかかるコースになるにしたがってその数値は減少している。また歩道の選択には年齢が大きく影響を与えており,天候は影響を与えていなかった。3)協力金及び自然休養林制度について,利用者は十分に理解していなかった。特に若年層でその傾向が大きかった。4)施設の整備については「不要」が25.0%と最も多く,「説明板の設置」,「休憩施設の設置」,「トイレの設置」の順となっている。5)今回のアンケートでは時期的違いは利用者の年齢構成以外ほとんどみられなかった。