抄録
総合的な森林環境教育として北海道が進めている木育の展開過程と,活発に活動している木育マイスターの取組を把握した。木育の展開過程においては,木育を「すべての人が木とふれあい,木に学び,木と生きる」と幅広く定義し,幅広い内容の木育を実現するためにコーディネート能力を持った木育マイスターの育成とネットワークの構築を進めた。このため,木育マイスターはネットワークを生かして活動している特徴がある。ネットワークとの関わり合いについては2つのタイプに区分できた。タイプ1はコーディネート機能を持ち,ネットワークを生かして多様な講師によってプログラム作成をし,タイプ2はコーディネート機能を持たず自らの専門性を生かしてタイプ1の主催するプログラムなどに参加する場合が多い。コーディネート型人材の育成とネットワーク形成を戦略的に行ったことによって,このネットワークをもとに,木育マイスターが自発的な活動を活発に展開することができた。