2016 年 13 巻 1 号 p. 66-69
骨盤臓器脱の進行度評価法として国際禁制学会のPOP-Q評価法が広く用いられている。また尿道過可動はQ-tip法で可動角度として定量化する。理学的所見をとるには腟鏡、ルーラー、分度器が必要となる。滅菌済みの器具を使用し、介助者が必要でやや煩雑な診察手技である。本研究ではPOP-Q測定のための専用腟鏡を開発することを目的とした。腟鏡は腟鏡本体部にハンドル部を結合させ1センチ刻みの目盛りをつけ、またハンドル部に分度器をつけた。透明の素材で耐熱性で消毒、滅菌に耐えられ、腟円蓋部、尿道口、会陰が透過でき長さが用意に確認できるようにした。目盛りは見やすく、腟長、会陰体の長さは同時に測定できた。前腟壁の観察後、腟鏡を反転し、尿道から会陰までの長さを測定し、そのまま尿道に綿棒を挿入してバルサルバ法によってQ-tip試験を施行できた。本腟鏡はPOP-Qを簡便に測定できるデバイスとして使用できると結論した。