2025 年 21 巻 1 号 p. 11-17
腹腔鏡下仙骨腟固定術(Laparoscopic sacrocolpopexy、以下LSC)の術後腸閉塞の中でも絞扼性腸閉塞は緊急解除術を要する重篤な合併症である。多くはメッシュ固定時の非生理的な緊張や後腹膜・ダグラス窩腹膜縫合の際に生じた間隙に腸管が貫入する内ヘルニアが原因であり、医原性の合併症とも言える。術後絞扼性腸閉塞を起こした2症例を振り返り、後腹膜縫合について考察するとともに、より間隙が生じにくく、また、岬角部固定の際にもメッシュ自体への緊張負担の軽減効果も期待できる、右側仙骨子宮靱帯を活用した後腹膜被覆縫合について言及する。