日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
大腸CT検査の腸管前処置方法に関して:実態全国調査からの報告
高林 健永田 浩一安田 貴明平山 眞章遠藤 俊吾野崎 良一金澤 英紀藤原 正則清水 徳人岩月 建磨岩野 晃明斎藤 博
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2018 年 56 巻 4 号 p. 498-507

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抄録

大腸CT検査に関する実態全国調査で未公表となっていた腸管前処置の方法と実施状況について, 集計・解析を行った。今回の全国調査は大腸CTを行っていると思われる施設742施設へのアンケート調査を行い, 431施設から回答が得られた。大腸CT検査を施行する際に92%(398施設)で腸管洗浄剤, 下剤が使用されており, 19%(82施設)で腸管洗浄剤を減量した低用量の前処置が施行されていた。タギングを目的とした経口造影剤の使用は65%(282施設)にとどまった。検査前日の食事制限の実施は84%(364施設)であり, 検査食の使用は79%(339施設)であった。腸管前処置は検査前日から当日まで行う施設が最も多く60%(258施設)であった。本調査により, 本邦における大腸CT検査の腸管前処置の方法と実施状況の実態が明らかになった。大腸CT検査の標準化に際しては, 本調査結果を参考にすべきと考える。

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© 2018 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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