抄録
前報で、間伐による未利用材を林内で乾燥させて収集運搬の効率化を図るため、材の椪積み方法による乾燥過程の違いについて、夏期から冬期までの6ヶ月間比較調査した結果を報告した。その後引き続きH24年11月まで計測を行い、計測終了後に各試験材から両木口と中央部の3箇所から円盤を採取し、材の腐朽状況を分析した。
その結果、1年経過した林内の椪では、重量の増加傾向が認められたが、その変化量は僅かであった。また椪の枕木の有無と、椪内の位置による材の重量変化について比較したが、重量変化の違いは認められなかった。一方、林道端の椪では、当初の3ヶ月で1割程度重量が減少した。その後、冬期間の重量減少は認められ無かったが、4月以降再び重量の減少が進んだ。また枕木有りの椪が直置きの椪に対して重量減少率が大きい傾向が認められた。椪内の配置位置によっても重量減少率に差があった。
材の腐朽状況は、各椪の材とも木口は変色が進み、一部コケが発生したものもあったが、いずれの切断面も硬く、断面に空隙は認められなかった。林道端の椪では最大で分解度1、林内の椪では最大で分解度2と判定され、腐朽の初期段階にあると考えられた。