日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P1-149
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学術講演集原稿
コナラ林における落葉分解にともなうセシウム濃度および量の時系列変化
*市川 貴大逢沢 峰昭大久保 達弘
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抄録

【目的】東京電力福島第一原子力発電所の事故により,大量の放射性核種が大気中に放出され,高濃度の放射性セシウム(Cs)が含まれる可能性のある堆肥等の施用・生産・流通の自粛が要請された。そこで,異なる空間線量率を示すコナラ林において,落葉の分解にともなう放射性Cs濃度および量の変化を比較することで,落葉堆肥の利用可能性について検討した。【方法】試験は放射性Cs初期沈着量の異なる栃木県内5か所のコナラ林で行った。1m×1m,深さ30cmの底の開いた木枠を設置し,2017年3月にコナラ林の林床に堆積している落葉をかき集め,各木枠内に収まるように敷き詰めて有機物分解させた。3か月ごとに分解中の落葉の重量と放射性Cs (134Cs+137Cs)濃度を測定した。【結果】12月時点での落葉堆肥の放射性Cs濃度と量は,試験開始時の2.6~3.4,1.4~3.3倍であった。12月時点での調査地の地上1mにおける空間線量率は落葉堆肥の放射性Cs濃度と正の相関関係にあった。このことから,12月時点での0.08µSv/h以下のコナラ林において,落葉堆肥の放射性Cs濃度が400Bq/kgを下回る可能性が示唆された。

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