日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: B8
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学術講演集原稿
都道府県が管理する保護地域の現状
*川端 篤志
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抄録

自然環境保全地域は,自然環境保全法に基づき,人の手の加わっていない原生の状態が保たれている地域やすぐれた自然環境をもった地域の保全を目的として全国に存在し,自然環境保全地域,原生自然環境保全地域,および各都道府県が条例により指定している都道府県自然環境保全地域がある。現在,IUCNの保護地域管理カテゴリリストにおいて,原生自然環境保全地域はカテゴリIa,自然環境保全地域はカテゴリIbに区分されているが,都道府県自然環境保全地域は,536地域すべてがカテゴリⅤに含まれている。我々は,都道府県自然環境保全地域の現状を知るべく,全国のいくつかの都道府県自然環境保全地域で実地調査した結果,地域で信仰されている神社や寺の叢林,天然記念物の生息地など,文化財を中心とした区域を指定している県も少なくなく,保安林や鳥獣保護区と区域が重複している地域もあることが分かった。保護地域管理カテゴリは,自然環境保全地域の管理目的を考慮して区分すべきである。さらに,各県に管理状況を聞き取り調査した結果,1970年代に多くの都道府県自然環境保全地域が指定を受けて以降,ほとんど管理されていないことも分かった。

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© 2018 日本森林学会
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