主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
子どもが森林に関心をもち森林の多面的機能や保全の重要性を理解できるようになるための最初のステップとして、小学校での取組みが重要である。本研究は、小学校で実施可能で、児童が主体的に探求することのできる森林教育の授業モデルを構築することを目的とし、樹木の二酸化炭素固定量の教材開発を行った。森林の一次生産力の推定に従来用いられてきた相対成長式をもとに、幹の周囲長と対応する二酸化炭素固定量の早見表を、樹木の生活型(常緑広葉樹、落葉広葉樹、針葉樹)ごとに作成した。また、この早見表を使って児童が校庭の樹木の二酸化炭素固定量を調べ、一人当りの一年間の暮らしから排出される二酸化炭素量と比較することで樹木の働きを学ぶワークシートを作成した。なお、この早見表とワークシートは、2014年発行の三重県の小学校の副読本に掲載された。小学校での実践として、2016年2月に、三重大学教育学部附属小学校6年生を対象に授業を行った。同11月には、三重県総合博物館への来館者の親子を対象とした実践を行った。事後のアンケート結果から、どちらの実践でもおおむね高い評価が得られたことが分かった。