日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-166
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学術講演集原稿
クロマツ成木の詳細な構造
*藤井 正典大塚 良仁植田 真司高久 雄一久松 俊一
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キーワード: クロマツ, 樹形, 元素濃度
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抄録

放射線感受性が高いとされるクロマツの被ばく線量評価法を開発するため、線量計算に必要となるクロマツの詳細な構造(部位別形状)及び安定元素濃度等の基礎データを取得した。青森県六ヶ所村の海岸沿いに位置する防風林内のクロマツ成木を対象に、胸高直径及び樹高を測定し、その中で平均的な大きさを示す4個体の地上部を採取した。いずれの個体においても、主幹の直径及び側枝の全長は地面からの高さと負の相関を示しており、主幹及び樹冠の外形は円錐であることが分かった。また、地上部総湿重量の平均及び標準偏差は400±180 kgであった。全体に占める各部位の湿重量割合は、主幹が89%、枝が8%、葉が3%であり、そのほとんどを主幹が占めた。クロマツ中の水素(H)及び炭素(C)濃度は部位による差が認められなかったが、窒素(N)は部位毎の濃度差が顕著であり、葉や当年枝で高く、主幹及び枝の木質部では定量下限値以下であった。H、C及びN以外の安定元素は全体の3%以下であったことから、クロマツの線量評価用ファントム(模型)の構成元素は、H、C、N及び酸素の4元素とした。本発表内容は、青森県からの受託事業により得られた成果の一部である。

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