日本森林学会大会発表データベース
第130回日本森林学会大会
セッションID: A7
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学術講演集原稿
間伐材の安定供給に向けた生産コスト面からの課題
*幡 建樹中島 徹井上 雅文
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抄録

間伐材は、2000年代後半以降、針葉樹合板の原料としての利用が増加するとともに、近年では集成材や直交集成板など、新たな用途への利用が拡大している。さらに、再生可能エネルギー固定価格買取制度が開始されたことにより、バイオマス発電の燃料としての利用も急増している。そこで、間伐材を安定供給するための重要な課題のひとつである間伐コストについて、標準単価表をもとに全国的な動向を把握するとともに、コストモデル分析の結果や、間伐コストの低減に向けて先進的な取組みを行っている三重県および高知県の森林組合の事例調査を通じて実態を明らかにすることにより、間伐材の安定供給に向けた課題を考察した。間伐標準単価は21万円/haから47万円/haと都道府県間で差がみられた。モデル分析や事例調査の結果では34~120万円/haと、より大きな差がみられた。販売経費までを含めた材積当たりの間伐コストも7千~14千円/m3と、間伐材の平均販売価格(8千~10千円/m3程度)に比べて高かった。現在の丸太価格を前提として間伐材を安定供給するためには、地域性を踏まえた、補助制度の在り方や間伐コスト低減方策の検討が必要であることが示唆された。

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