日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: C2
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学術講演集原稿
「森林」と「教育」 - 「森林教育」を考えるために
*寺下 太郎
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キーワード: 森林教育, 教育学, 森林管理
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抄録

ドイツ語圏で行われている森林教育認証カリキュラムは、主に林業関係者と教育関係者を想定している。そのため、はじめに林業関係者には教育学について、教育関係者には森林科学についての概論を学んでもらう。森林と教育とは別物なのか、すなわち、森林を理解するうえでの哲学や体系と教育を理解する上でのそれとは、同質なものなのか、対立するものなのか、並立するものなのか。その整理が森林教育そのものを作り上げていくために必要となる。本研究では、森林科学と教育学それぞれに底流する考え方を整理していく。森林科学の大きな柱は、持続可能性と多様性という時間的・空間的に補完し合う哲学である。そして、それはマクロなシステムとミクロなシステム双方についての認識が必要となる。他方、教育学が対象としているのは、一人一人の人間である。個人を何のために育成するのかという目的意識とどのように育成すべきかという手法論が議論される。両者は全く別のことのように見えるが、実際には親和性が高い。それは、あたかも一見対立する概念であるサステイナブルであることとディベロップしていくこととが共存し両立するという理念に通じるものがある。

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