主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第133回日本森林学会大会
回次: 133
開催地: 山形大学によるオンライン開催
開催日: 2022/03/27 - 2022/03/29
本研究は、岩手県内の農業高校を事例に、森林・林業教育課程の現状と課題について、資料調査、教諭へのインタビュー調査、生徒へのアンケート調査により具体的に明らかにしたものである。今回調査対象である岩手県内の農業高校では平成20年に林業科を前身とする森林科学科と生物工学科が統合してできた学科である。2年次から3つのコース制を取り入れているため、学科内の森林・林業に関連するコースと他のコースで、森林・林業について学ぶ量が異なっている。
調査の結果、森林・林業の基礎を学ぶ「森林科学」(必修科目)は、コース制により開講時数が限られ、充分に内容を教え切れていないこと、「森林経営」(選択科目)は、高度に専門的な内容が含まれており、林学を学んできていない教諭が担当することが困難であること、教諭らは現状の農業高校での学びの中では生徒に森林・林業への興味や関心を持ってもらうことが第一に重要とし、そのために森林・林業に関する実習や学習内容を充実させたいと考えており、生徒アンケートの記述回答からも、体験を伴う授業や林学を専門としてきた教諭の授業を高評価する内容がみられること等が明らかになった。