日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: S3-6
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学術講演集原稿
道路周辺樹木は大気汚染で枯れたり枯れなかったりするのは何故か
*久米 篤, 清水 啓史, 山岸 彩, 松本 真由, 木下 智光, Luisa Kumpitsch, 半場 祐子
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抄録

交通量の多い道路周辺では、自動車排気ガスによる大気汚染影響が強いことが予想される。その一方で、道路周辺には大小様々な街路樹が植栽されており、それらは長年、枯死することなく維持されている。排気ガス中の一酸化窒素NOや二酸化窒素NO2から光化学反応して生成されるオゾンO3の植物影響については広く研究が行われているが、自動車道の近くでは反応前のNO濃度が高くなりO3濃度は比較的低く抑えられる。NOxによる樹木被害については、1987年の山陽自動車道の開通後に広島県極楽寺山周辺で生じた大規模なヤマザクラやアカマツ枯死について詳細な研究が行われ、一連の研究で、NO2の年間平均濃度が7ppb程度となる環境からアカマツの大気汚染影響が検出されることや、NOの影響が重要であることが示されている。一方、街路樹は舗装による水供給の不足や根容量の不足、周囲の構造物からの反射による強光ストレスを受けやすい環境にある。街路樹は、様々なストレス相互作用を受けた状態にあり、排気ガスの単独影響を受けにくい状態にある。本発表では、京都市内の様々な大気環境下の街路樹で行われた生理生態学的な研究を紹介し、ストレス相互作用の重要性について議論する。

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