日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-021
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学術講演集原稿
日本における巨木の持つ価値について
*蔡 寧馨石橋 整司齋藤 暖生藤原 章雄
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キーワード: 巨木, 文化, 価値
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抄録

長い時をかけて成長した巨木は自然を象徴する存在である。巨木を「聖なるもの」としてまつる行為は人間の信仰の中でも最も初源的なもののひとつと考えられ、日本においても巨木がご神木・ご神体として崇められ、伝説や伝承が語り継がれる存在である例は数多くみられる。巨木の存在は人々の生活や地域社会の連帯にも影響を与えていることがうかがえるが、なぜ巨木はそのような精神的な効果を及ぼすのであろうか。その理由を理解するためには、巨木の特徴をさまざまな側面から整理し、日本人が巨木から受ける精神的なイメージや「聖なるもの」と感じさせる根本的な要素を明らかにする必要がある。そこで、本研究では、環境省が実施した巨樹・巨木林調査でリストアップされた樹木の中からサイズの大きさの上位に位置する個体を中心に選抜し、巨木にまつわる歴史、故事、伝承などの歴史的要素、外観や立地条件などの物理的要素、地域信仰などの精神的要素に関して分析を行った。その結果、巨木には大きさなどの物理的要素に由来する歴史的価値が付与されており、また度重なる災害など地域の事情や出来事に結びついた精神的価値が「信仰心」へとつながる等の特徴がみられた。

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