日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: T2-4
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学術講演集原稿
北海道弟子屈町川湯温泉における森林療法の導入模索の事例
*上原 巌
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抄録

 現在、日本の各地で、地域住民のあるいは来訪者の保健休養のための森林活用が企画されている。「森林浴(1982年)」を筆頭に、その散策路の整備や休憩空間の設定も試みられ、利用者に提供されてきた。しかしながら、昨今の「ストレス社会」の増長や、COVID-19の状況下にみられるような社会的な逃避または安全空間として、また療養、リハビリテーションやカウンセリングなどのニーズの増加などから、森林の保健休養の多様性はさらに高まり、そのアクティビティも、単なる森林浴からよりグレードの高い「森林療法(1999年)」が求められるようになってきた。そこで本研究では、北海道上川郡弟子屈町の川湯温泉おいて、森林療法の導入を模索した事例を取り上げ、地域の森林を活用した保健休養および観光の1モデルを考察することを目的とした。調査の結果、同町には稀少な森林、温泉、山岳、歴史的名所などはあるものの、観光客、来訪客は漸減傾向にあること、一方、地域病院では森林、温泉、植物を活用した医療が新たに計画・実施され、成果をあげていること、総合的には「サービス」の提供方法とその質を高めることに保健休養の課題があることが浮き彫りになった。

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