日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: T4-4
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学術講演集原稿
自動スキャナ法を用いたカラマツの細根フェノロジーと環境要因の解明
*田村 梓, 小熊 宏之, 藤本 稜真, 栗林 正俊, 牧田 直樹
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キーワード: 細根, 生産, 季節変化
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抄録

 樹木のフェノロジーを理解することは、森林の生産性や機能、及び炭素貯蔵のメカニズムを明らかにする上で重要である。しかし、その知見の殆どは葉に関するもので、細根のフェノロジーやその制御要因の理解は十分ではない。

 本研究では、長野県飯綱高原にて落葉針葉樹であるカラマツの細根フェノロジーを様々なタイムスケールで明らかにすることを目的とした。自動スキャナ法で細根を撮影し、生理的機能に関わる色の変化に着目して生産量を評価した。3年間の日単位での細根成長パターンは年によって異なり、2019年は夏期に2度、2020・2021年は夏期に1度のピークを示した。細根を生理的機能が異なる白根と茶根に分類すると、8月までは白根の比率が高く、9月以降に茶根の比率が増加した。より詳細に6時間ごとの観測を行うと、画像中の細根投影面積に日変化がみられ、特に細根成長が活発な7月では、日中に減少し夜間に増加するという増減を繰り返しながら全体的には増加した。日変化には細根の不可逆的な伸長成長だけでなく、樹木の蒸散や根の水吸収に伴う根の収縮と膨張が影響していると考えられる。本発表では、細根フェノロジーについて環境要因との関係を含めて報告する。

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