機能水研究
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電解次亜水と強アルカリ性電解次亜水を利用した 悪臭および有毒ガスの洗浄除去
竹原 淳彦浦野 博水福崎 智司
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2009 年 4 巻 1 号 p. 17-21

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抄録

電解次亜水(pH 9.2~9.5、有効塩素(AC): 80~100ppm)および強アルカリ性電解次亜水(pH 12.0、 AC: 200ppm)を用いて、腐敗食品やタバコ煙に由来する悪臭および有毒ガス等の洗浄除去実験を行った。これらの電解水をスクラバーの洗浄液として用いることにより、水道水と比較して、硫化水素、メタンチオール(別名メチルメルカプタン)、一酸化炭素、一酸化窒素に対する除去効果が顕著に認められた。また、ホルムアルデヒドガスに対しても、電解次亜水の有効な除去効果が得られた。一方、水溶性であるアンモニアやエタノールガスに対しては、電解次亜水は水道水と同等の除去効果であった。無隔膜電解法は、安全で簡便に電解次亜水および強アルカリ性電解次亜水を調製できる有用な方法であり、調製された電解水はスクラバー洗浄液への適用が期待できる。

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© 2009 日本機能水学会
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