機能水研究
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強酸性電解水と強アルカリ性電解水による特定悪臭物質の除臭効果
中藤 誉子木村 一志
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2009 年 4 巻 1 号 p. 23-26

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抄録

強酸性電解水(pH2.5、有効塩素濃度40ppm)および強アルカリ性電解水(pH 11.2)の除臭効果について試験した。特定悪臭物質(アンモニア、トリメチルアミン、ピリジン、硫化水素、メタンチオール(別名メチルメルカプタン)、酢酸、プロピオン酸、酪酸、n-吉草酸、アセトアルデヒド、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン)のガスをチャンバー内で噴霧電解水と気液接触させた後の残留ガス濃度を比較した。その結果、強酸性電解水は、アンモニア、トリメチルアミン、ピリジン、プロピオン酸、酪酸、n-吉草酸に対して優れた除臭効果を示した。酢酸に対しても高除臭能を示したが、純水噴霧と同レベルであった。強アルカリ性電解水は硫化水素に対して特異的に高い除臭効果を示した。アンモニアに対しても除臭効果を示したが、純水噴霧と同レベルであった。メタンチオール、アセトアルデヒド、酢酸エチル、メチルイソブチルケトンに対しては、両電解水とも除臭効果を示さなかった。

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© 2009 日本機能水学会
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