2018 年 13 巻 4 号 p. 341-357
ボーリングデータベースを利用し,新潟市域の深度50mまでの土質分布とN値,各種工学的物性を定量分析した結果,次の知見が得られた。砂丘列が連なる北部は,浅層をN値が低い砂と高含水比の細粒土や有機質土が覆い,深度10〜40mは粗粒土層が主体で平均N値が30を超える。20m以浅の粗粒土層は細粒分含有率が10 %以下の砂が主体で,深部は細粒分が増加傾向となる。後背低地の広がる南部は細粒土層の割合と粗粒土層中の細粒分含有率が北部より高く,N値は低い傾向にある。細粒土の液性限界は70%前後が多く,大半が塑性図のA線付近に分布する。細粒土層のN値と一軸圧縮強さは深度に応じて増加し,一軸圧縮強さは深部で100〜200kN/m2の範囲に収束する。浅層部では圧密降伏応力が深度に応じて急増して過圧密傾向を示すが,30m以深は正規圧密条件に近くなる。