2022 年 17 巻 3 号 p. 353-360
地層処分におけるベントナイト系緩衝材は,廃棄体からの崩壊熱によって,飽和度が低下することが予測されている。そこで,地層処分の安全性確保のために,不飽和ベントナイトの力学特性に及ぼす乾湿挙動の影響を明らかにする必要がある。本研究では,蒸気圧法を援用して,締固めたベントナイト供試体のサクション変化に伴うひずみ挙動を測定した。その結果,供試体の初期条件として飽和させた供試体は,乾湿作用によってサクションと間隙比の関係が不可逆的に変化する一方,初期不飽和供試体は可逆的に変化することが分かった。また,これらのひずみ挙動について,ベントナイトの構造骨格に着目して微視的構造から推察を行った。