抄録
地球温暖化に伴い,世界的な規模で気候の変化(異常豪雨,干ばつ等)が発生している。日本においても梅雨期や台風来襲期に局地的な集中豪雨が発生し,斜面崩壊や土石流に起因する土砂災害が発生している。北村らはこれらの土砂災害を防止・軽減するため,降雨時の斜面崩壊を予知するシステムを提案している。本論文は予知システムを確立するために行われている一連の研究の第一段階と位置づけられる。すなわち,幅と奥行き180cm,高さ90cmの土槽内に模型しらす斜面を作製し,斜面の上面(天端),背面,底面から水を浸透させて崩壊試験を行った。のり面と天端にテンシオメータ,底面に間隙水圧計を設置し,模型しらす斜面内の間隙水圧の経時変化を計測した。そして,降雨に伴うしらす斜面の崩壊メカニズムについて考察を加えている。