抄録
開発途上国農村部と主要道路を結ぶ道路は未舗装で,雨季になると部分的に車両走行不能となる。収穫物を市場へと運搬できず,現金収入が得られないことが貧困の一因となる。走行性を確保するには,この道を利用する現地住民自身が日常的に整備していくことが求められる。それには「土のう」による未舗装道路整備手法が有効であると考える。本稿では,「土のう」を利用した新たな道路整備手法をパプアニューギニア独立国農村部に適用し,住民参加のもとでの道路整備の施工性・経済性を評価した具体例を示す。さらに住民が持続的に道路を維持管理していくためには何が必要であるかを考察し,確立したモデル事例を紹介する。