本文では,地震時のような非排水繰返し荷重を受ける塑性を有する飽和細粒土の強度と剛性の低下(軟化)を評価するための損傷パラメータとして,従来用いてきた過剰間隙水圧比に加えて,繰返し両振幅ひずみを用いた評価式を提案した。提案方法の妥当性及び2つの損傷パラメータの優劣を検証するために,2016年熊本地震で被災した宅地盛土を形成していた火山灰質粘性土に対して“静的非排水せん断を伴う繰返し非排水三軸試験”を実施した。この実験結果に対して提案式を適用した結果,塑性を有する飽和細粒土の繰返し載荷による軟化を評価する損傷パラメータとしては,非排水繰返し荷重によって生じた過剰間隙水圧よりは両振幅ひずみの方がより適切であることを明らかにした。