地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
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論文(特集号論文)
関西国際空港2期工事における多深度間隙水圧測定と骨格構造の働きを考慮した水~土連成計算
金田 一広倉橋 智水谷 崇亮江村 剛
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キーワード: 間隙水圧, 計測, 数値計算, 沈下
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2010 年 5 巻 2 号 p. 263-280

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抄録
1999年から開始した関西国際空港2期造成工事において,2005年から主に上部洪積粘性土層(Ma12)の過剰間隙水圧の消散状況を把握するため多深度間隙水圧測定を行っている。このシステムは測定管に間隙水圧測定機材を挿入して実施しており沈下量と間隙水圧を同時に計測できるものである。本研究は,土骨格構造の働きを考慮できるSYSカムクレイモデルを用いた一次元水~土連成計算を行って,計測と数値計算の比較を行った。
当該地区の主要な粘性土であるMa13,MaDtc,Ma12の圧密試験結果でパラメータを同定し,盛土造成過程を考慮した荷重を与えて地盤内部に発生する間隙水圧と沈下量を計測値と比較した。沖積・洪積粘性土に見られる先行圧密応力を超えて荷重を載荷した後に発生する急激な圧縮は,SYSカムクレイモデルでは骨格構造の劣化でモデル化している。水~土連成計算を実施した結果,2005年3月~2009年1月の期間に計測された沈下量,間隙水圧と比較的よい整合性が得られた。
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© 2010 公益社団法人 地盤工学会
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