抄録
沿岸域を対象とした砂質土の新しい浸透固化処理工法の開発に関連し,耐塩・耐アルカリ能を有する微生物を用いたMicrobial Carbonate Precipitation(MCP)技術の適用性について検討した。豊浦砂を対象とした浸透試験の結果から,1)耐塩・耐アルカリ能を持つSporosarcina (Bacillus) pasteuriiが沿岸環境においてMCPを促進させる効果が期待できる,2)固化溶液に含まれる尿素と塩化カルシウムの濃度を0.15mol/Lとした場合に安定的なUreC遺伝子数を維持できる,3)尿素および塩化カルシウムの濃度を0.15mol/Lとして12日間培養を行った場合に一軸圧縮強さで200kN/m2程度の強度増加が期待できる,ことがあきらかとなった。