日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第45回日本家庭科教育学会大会
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家庭科保育教育における乳幼児体験学習に関する研究 (第3報)
—教室において乳児期一親子と継続的にかかわることを取り入れた授業実践:高等学校—
湯浅 優子伊藤 栄里木田 明子金田 利子
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p. 23

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抄録
高等学校における授業実践においては、乳児期一親子と継続的にかかわることによって、乳児の発達理解における学習効果が高く、乳児への興味·関心の高まりがよく見られ、乳児に対する共感性に根付いた理解が深まった。また、乳児への関心が高まると同時に、親に対しての興味が深くなり、自分が親になるということを想像したり、子育てに対して意識的に考えたりする生徒が多く見られた。さらに、親子のかかわりを見ることによって、自分の昔を振り返ったり、今後の自分のあり方について考えたりする生徒もいた。これらの結果から、高等学校において、「自己受容」「相手への関心」「発達を理解した上での知識や技術」「共感性」が育つという学習効果が得られたのではないかと考えられる。第1∼3報により、小·中·高等学校、各発達段階における学習効果の特徴を並べ、乳児体験学習の適時性を検討した結果、現在は保育分野についてはあまり触れられていないが小学校の段階からの系統性を持った乳児体験学習は、より高い学習効果を得ることができると予想される。将来、親になる·ならないにかかわらず、また、大人か子どもかにもかかわらず、「異世代とかかわる力」をより育めるために、家庭科保育教育において小学校段階からの乳児体験学習をより深めていきたいと考える。
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© 2002日本家庭科教育学会
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