日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第45回日本家庭科教育学会大会
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「子育て支援マップ」からみた子育て支援の授受の特徴
中島 貴志子
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p. 24

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抄録
[目的と方法]本研究は、「子育て支援ネットワークと小学校教育の役割—養育者への聞き取り調査研究—」(筆者修士論文 2002年3月)の研究成果の一部を報告するものである。筆者は、上記研究において(1)1990年から2001年に日本政府および地方公共団体が行った子育て支援/少子化政策の推移を明らかにし(2)1990年代に子どもを育てた養育者に対する詳細な聞き取り調査を実施した(20事例)。(3)以上の結果を統合して「子育て支援マップ」を作成し、個別事例ごとに子育て支援の授受の特徴を図示し、分析を行った。本報告では、4事例の子育て支援の特徴について事例報告を行う。
[結果]4事例の分析から(1)養育者の就労の有無により、子育て支援との繋がり方には明確な違いがみられた。(2)子育て支援の授受の違いにより、繋がり方に多少がみられた。多い人は地縁がある、友人が多い、仕事を通じた人脈に支えられるなどの特徴があった。(3)子育て支援を受けるのみの人や、子育て支援の繋がりが少ない人は、子どもが何をしているのか分からないという不安をもつ点が共通していた。(5)「子育て支援マップ」を活用し、親や子どもが置かれてきた環境、人間関係のあり方などが把握でき、養育者の子育ての問題や悩みを類推することができた。また学校·教師にとって、地域社会での子育て支援の実態を把握することに繋がり、子育ての支援者や地域の子育て資源と連携を図る資料となった。
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© 2002日本家庭科教育学会
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