日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第45回日本家庭科教育学会大会
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住教育における題材「学校改造」の開発と意義の検討
町井 敏子吉原 崇恵八木 智子
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p. 4

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抄録
‹目的›住まいをより良くすることについて全てをあきらめて関心を失うことは中学生においても見られることである。社会的経済的制約が背景にあるが、子ども達が現在および将来にわたって住まう空間を作り出す能力の基礎には「どうすればより良くなるのだろうか」という課題に対して、自分でも出来る解決の可能性や有効性を実感することが必要だと考えた。そこで、「学校」を題材にし、子ども達が日頃から不便と感じている点の改造を考え実践する授業を行った。本報告はこの題材の意義を(1)住まいをより良くする可能性や有効性の認識の価値(2)学習の共通基盤としての価値の二点を検証することが目的である。
‹方法›住居についての全11回の授業に「学校改造」を位置づける題材構成を行った。検討する資料は、毎時間後の授業感想文、個人別の学習記録、全時間終了後の自由記述式のテストである。
‹結果›題材「学校改造」の意義は、学校を生活空間として意識し改善点を発見し実践する楽しさを味わい、友人との学習の共有が出来る点であった。自分のうちの見直しと実践には具体的な改善点に気がつく、また将来への意欲という点に発展した。実際の行動は家具の移動というレベルになることが多いがそのことによって、経済的社会的な条件についての学習準備が出来たと言えよう。
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© 2002日本家庭科教育学会
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