日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第49回日本家庭科教育学会大会
セッションID: 38
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第49回大会 口頭発表
九州・沖縄の「生活課題」「生活文化」にかかわる家庭科授業実践に関する研究
第1報 研究の枠組みと概要
*宮瀬 美津子桑畑 美沙子立山 ちづ子久保 加津代福原 美江伊波 富久美倉元 綾子高田 久美子浅井 玲子國吉 真哉
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抄録

【目的】
 近年,地域に関連した内容や学習方法を取り入れた家庭科の授業実践が,かなり見受けられるようになった.しかし,地域の生活課題や生活文化を教材化する意義に関する研究は緒についたばかりである.そこで,筆者らは,九州・沖縄という地域に関連した家庭科の授業実践を収集・分析・評価することにより,地域の物的人的資源・情報の活用や地域の生活課題・生活文化の教材化における成果と課題を明らかにすることを目的として共同研究を行っている.本報告では,(1)研究の枠組み及び(2)各県における1990年代以降の授業実践の収集状況概要について報告する.
【方法】
 熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県における1990年~2004年の小学校・中学校・高等学校家庭科授業実践報告を収集し,地域と関連した学習内容や学習方法を取り入れた授業実践を抽出した.それらを分析対象として,「地域の生活課題の解決」や「生活文化の継承と創造」,「生活者育成」の観点から,1)学習方法に地域の視点があるか,2)学習内容に地域の視点があるか,3)自身の生活を見つめ,子どもの生活課題に気づく,4)地域や社会を見つめ,そこでの生活課題に気づく,5)地域を変える視点があるかの5つの基準で分析評価する.
【結果】
 各県の主な資料収集先は,学校種別に組織された公的な教育課程研究機関および教育センター,教育学部附属学校,日本教育教職員組合,民間の家庭科研究組織であった.収集した全実践は1400余りに及び,そのうち「地域」との関連が見られた実践は460弱であった.学校種別では高校が最も多く,ついで中学校,小学校の順であった.領域では食物が最も多く,ついで環境,保育,福祉の順であった.
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© 2006 日本家庭科教育学会
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