衣服類に付着した種々のダストが, 居間でどのような挙動を示すかを知ることは, 健康管理の点で大変重要なことである. この目的のために, 室内で利用できる小型ライダーを開発した. ライダーはレーザーポインターとカメラから構成された. その動作を, 人工物 (繊維, スプレー, チョーク粉) を使って, 市販のパーティクルカウンターとの比較により実証した. 日常生活の各種動作 (衣服の着脱, 衣服を叩く或いは払う, 歩き回る) によって衣服から放出したダストの動きを, 高さと時間の変化として可視化した. 衣服類着脱という動作では, ズボンを脱ぐという動作が最も多くのダストを発生させた. 衣服を叩くという動作も多くのダストを発生させたが, 拡散範囲は限定的であった. 払うという動作は, カウント値の小さなダストをより長く浮遊させた. 特に, 室内を歩き回る動作が, ダストの発生と拡散に最も影響を及ぼすことを, 数値的な画像として示すことができた.