若年女性が, 肌側面, ゲージ (GG), 繊維組成をコントロールした5種の夏用肌着シャツを手触りと着用で評価し, 快適な編地設計の要件について考察した. 併せて, 手触りと着用の評価の違いを編地の基本特性との関連から考察した.
結果は以下のとおりである.
1) 着用評価項目の因子分析より2因子構成となり, 「肌当たり」因子の寄与率は「温熱」因子より高いことから, 肌当たりが夏用肌着の好ましさにより大きく影響すると考えられる.
2) 着用評価の結果より, 夏用肌着の快適性を向上させる編地の基本特性の要件として, 薄さ, 滑らかさと通気性の良さが挙げられた.
3) 手触り評価は, 着用評価より「肌当たり」の違いを感度よくとらえ, 編地の基本特性との相関が高かった. 「温熱」に関しては, 手触り評価・着用評価ともに, 基本特性との相関が低く, 今回の試料の範囲では違いを感知するのは難しいことが明らかとなった.