本研究の目的は, 女子大学生を対象として, 調理への関わりが自立 (家庭生活自立と総合的自立) とどのように関連するか検討することである. そのために, 女子大学生917名に質問紙調査を行い, 対象者を4群 (栄養系自宅349名, 栄養系自宅外137名, 非栄養系自宅295名, 非栄養系自宅外136名) に分け, さらに各群を, 調理への志向性の程度により志向性高群と志向性低群に分けて, 自立との関連を分析した. その結果,家庭生活自立, 総合的自立とその下位尺度である協調的対人関係, 主体的自己, 並びに生活管理の各得点に差がみられ, 4群いずれにおいても志向性高群は志向性低群より高かった. また, パス解析により, 調理への志向性と調理頻度は, 家庭生活自立を介して総合的自立 (主体的自己, 生活管理, 協調的対人関係, 肯定的自己認識) へ影響することが示された. このことから, 女子大学生の調理への関わりは, 自立と正に関連することが考えられた.