日本家政学会誌
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暑熱放射条件下における安静ならびにステップ運動時のエジプト民族服 “Jalabia” とT シャツ着用時の体温調節反応の比較
緑川 (鶴谷) 知子井上 雅恵落合 めぐみ川端 厚子登倉 尋實
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1988 年 39 巻 6 号 p. 595-599

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抄録

エジプト民族服 “Jalabia” とTシャツ着用時の温熱反応を環境温 33℃, 相対湿度 50%. 400Wの放射条件下で比較した.おもな結果は次のとおりである.1) 平均皮膚温と背部被服表面温度は民族服のほうが高い傾向にある.とくにそれは実験後半に著明であった.2) 局所発汗量は民族服とTシャツの間に一定の差異は認められなかった.3) 同じ発汗量に対する被服内湿度のレベルは背部では民族服よりもTシャツのほうが高かった.4) 胸部の被服内湿度は民族服着用時にはステップ運動中明らかに下降した.5) 正の貯熱量は民族服のほうがTシャツよりも明らかに小さかった。これらの現象について温熱生理学ならびに被服生理学の見地から検討する.

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