日本家政学会誌
Online ISSN : 1882-0352
Print ISSN : 0913-5227
ISSN-L : 0913-5227
キノコ中のエルゴステロールおよびビタミンD2の定量
桐渕 壽子
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 41 巻 5 号 p. 395-400

詳細
抄録

(1) フロリジルカラムクロマトグラフィーと HPLCを組み合わせた分析法により, キノコ中のエルゴステロールおよびビタミンD2の分別定量を簡便に行うことができる.
(2) 市販の干しシイタケとヒラタケ中のビタミン D2とエルゴステロールの定量を行った.干しシイタケはビタミンD2の存在が認められる場合とほとんど検出されない場合があった.ヒラタケにはエルゴステロールがシイタケと同程度含まれるが, ビタミンD2はほとんど検出できなかった.
(3) 干しシイタケとヒラタケに日光や紫外線を照射するとビタミンD2が生成された.日光にさらす時間の長いほどビタミンD2の生成量は多くなり, 紫外線照射によりざらに多量のビタミンD2が生成された.

著者関連情報
© 社団法人日本家政学会
次の記事
feedback
Top