2023 年 50 巻 6 号 p. 628-630
健診当日面接を遂行するためには、すべての検査結果を当日中に集約することが必要である。腹部超音波検査においては、検査終了直後に異常所見と判定区分を記載した検査レポートを作成することが求められるため、検査を行う技師と所見を判定する医師による連携作業が行われる。
質向上には判定誤りを減らすことが求められるため、健診受診から2-3日以内にすべての超音波所見の再判定を該当健診症例を担当していなかった別の超音波検査士が行い、判定誤りがあれば超音波専門医が確認した上で受診者に伝えている。また、技師が健診で担当した症例における疑問や、健診で見つかった悪性腫瘍の症例の紹介を討議するための超音波症例カンファレンスを定期的に実施して質向上を目指している。