総合健診
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特定健診・特定保健指導 Up to date
現行(第4期)の特定健診・特定保健指導の制定の背景と基本的な理解:問診、健診項目および保健指導のアウトカム評価
岡村 智教
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2026 年 53 巻 2 号 p. 287-294

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抄録

 特定健診・特定保健指導は、2008年度から数期にわたり見直しが行われており、現行の第4期(2024年度~)の標準プログラムの作成にあたっては、厚生労働省の検討会やワーキンググループで改定内容の検討が行われた。問診項目についてそれまでの22項目を維持しつつも、喫煙・飲酒・保健指導の利用意向に関する項目の修正が行われた。喫煙は非喫煙者から過去喫煙者が分離された。飲酒は「時々」を廃止し、飲酒頻度を詳細に把握できるように細分化し、さらに禁酒の項目も追加した。さらに大量機会飲酒の把握も可能になった。また保健指導の利用意向に関する質問は、保健指導を受けたことがあるかどうかを問う内容に変更された。これらの改訂は、より正確な健康リスクの把握と保健指導の充実を目的としている。健診項目の主な改定点は、脂質異常症に関連する項目の基準値であり、日本動脈硬化学会のガイドラインに合わせて、中性脂肪の保健指導判定値を空腹と随時で分けると同時に、治療薬のないHDLコレステロールの受診勧奨判定値が削除された。なお血圧の基準値についても日本高血圧学会のガイドライン変更を踏まえて修正が検討されたが、対象者増加や実務上の理由から変更は見送られた。特定保健指導は、生活習慣病の予防を目的に対象者自身の行動変容を支援するものであり、メタボリックシンドロームの改善が評価指標となっている。第4期からは、従来のプロセス評価に加えて、積極的支援におけるアウトカム評価が導入され、体重や腹囲の減少など具体的な成果に基づくポイント制が採用されている。また、服薬者の取り扱いも見直され、保健指導と受診勧奨の連携が強化されることで、重篤な疾患の予防と医療費抑制を目指している。なお法律では内臓脂肪の蓄積の改善に焦点が置かれ過ぎている点も指摘されており、制度から外れるハイリスク者への予防対策などを検討すべき時期に来ている。

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