本研究は、生活環境の不快臭の一つであるたばこ臭を対象に、「におい袋法」「嗅ぎ窓式無臭室法」「入室法」の3種類の提示方法による評価結果の違いを比較検討した。各提示方法において臭気濃度3、10、30のたばこ臭を提示し、パネル選定試験に合格した喫煙者6人、非喫煙者6人の計12人の男性パネルが、臭気強度、快・不快度、容認性、におい質を評価した。その結果、臭気強度、快・不快度、容認性については、提示方法間で大差は見られなかった。におい質の評価においては、パネルの認知閾値以上の臭気濃度では、におい袋法が他の要因の影響を受けにくく、におい質のみの評価がしやすいため、特に個人差が大きくなる傾向が見られた。入室法では、空間的要因の影響を受けやすいため、環境条件や雰囲気にも留意する必要があることが推察された。