日本病院総合診療医学会雑誌
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Print ISSN : 2185-8136
症例報告
腰椎に発生した骨原発悪性リンパ腫の一例
田中 佑樹古庄 憲浩永楽 訓三豊田 一弘小川 栄一村田 昌之林 純
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2013 年 5 巻 2 号 p. 56-61

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抄録
症例は 70 歳代,女性。約 2 ヶ月間の腰痛,両下肢の疼痛,痺れ感で歩行困難となったため精査入院となった。 経過中,発熱,盗汗,体重減少は認められなかった。 血清LDHおよび血清可溶性インターロイキン 2 レセプターも基準範囲内であったが,MRIで第 4 腰椎に, PETで頭蓋内斜台に腫瘤性病変が認められた。 腰椎の針生検でCD20 陽性悪性リンパ腫(Diffuse large B cell lymphoma)と診断された。 Rituximab,Pirarubicin,Cyclophosphamide,Vincristine, Prednisoloneを併用したRT-COP療法により腰椎の腫瘤は部分寛解し,腰痛などの症状も速やかに改善した。
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© 2013 日本病院総合診療医学会
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