2011 年 12 巻 2 号 p. 79-84
病院機能評価 Ver.6受審の準備として、必須とされている臨床指標5項目と、その他6項目の合計11項目についての収集・分析を行ってきた。しかし、病院全体の医療の質を評価するためには、収集する臨床指標をできるだけ増やすことが必要と考え、京都市立病院の事業改革プランや医療機能を踏まえ、他施設の先行事例も参考にして追加収集する項目の候補を検討した。同時に院内の各委員会・部署が独自に既に収集・把握している臨床指標の現状調査を実施し、当院の各委員会・部署で把握している項目、診療情報管理室で把握している項目、医療情報システムからデータを抽出できる項目等、合わせて8領域35項目の臨床指標を収集した。次に「医療の質・安全研修会」と「院内合同研究発表会」を開催し、「当院の臨床指標の実際について」をテーマとして、これらの臨床指標の定義や意義について、院内職員への研修を行った。