日本医療マネジメント学会雑誌
Online ISSN : 1884-6807
Print ISSN : 1881-2503
ISSN-L : 1881-2503
原著
部位別がんの疾病費用
松本 邦愛芳賀 香代子花岡 晋平北澤 健文長谷川 友紀
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2012 年 13 巻 1 号 p. 2-6

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抄録

 がんはわが国の死因の第一位であり、その社会的負担も大きい。本研究は、主要な9部位のがんの社会的負担を Cost of illness 法を用いて推計し、1996年、2002年、2008年の変化を明らかにした。胃がん、肝臓がんの疾病負担は相対的にも絶対的にも減少し、乳がん、子宮がん、肺がんなどは疾病負担が増加した。これらの変化の背景には、患者数や死亡者数の変化だけではなく、平均在院日数の変化、平均死亡年齢の高齢化などの影響が大きいことが明らかになった。がん対策の政策決定では、このような疾病負担、およびその変化についても考慮されることが望ましい。

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© 2012 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会
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