日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
インターネットを用いた脳卒中地域連携
西村 裕之谷口 真菜
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2012 年 13 巻 3 号 p. 110-115

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抄録

 高知県立幡多けんみん病院では、2010年6月から情報通信技術を用いた地域連携システム「しまんとネット」を導入し、高知県幡多地域で用いてきた。「脳卒中地域連携クリティカルパス(脳卒中連携パス)」、「脳卒中病診連携クリティカルパス(病診連携パス)」、のインターネットでの運用と、電子カルテの連携施設への公開を開始した。1年間の運用で、「脳卒中連携パス」は247名に、「病診連携パス」は148名に適応、227枚が発行され、順調に運用されている。

 これまでの紙媒体の問題点が改善され、多職種が関わることが可能となり、記入される情報が充実、視認性、判読性が向上し、双方向にリアルタイムでの情報の共有が可能となった。

 当院入院中から転院先となる医療機関が決定した時点で、その医療機関において当院電子カルテの情報と地域連携クリティカルパスの参照が可能となり、より充実した情報の共有が可能となった。

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