日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
円滑で継続的な医療連携を目的とした薬学的管理指導情報サマリー(薬剤添書)の開発
田原 雅子平昭 圭介花田 徳子玉城 翼加野 由希子濃沼 政美林 宏行中村 均
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2014 年 15 巻 1 号 p. 25-29

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抄録

 医療法人博仁会福岡リハビリテーション病院薬剤部では、円滑で継続的な医療を提供するため、2001年度より入院中の薬学的管理指導情報をサマリーとして文書化したもの(薬剤添書)を、退院時に転院先の病院・介護施設などへ提供している。薬剤添書の提供開始から10年が経過したことから、薬剤添書を提供している施設を対象にアンケート調査を行い、薬剤添書の必要性などを評価した。薬剤添書の必要性については、回答者の約90%が必要であると回答したが、認知度は約24%と低く、また、今後の普及性については約67%にとどまった。アンケート調査の結果、職種により必要とする情報が異なったことから、職種別の医療従事者のニーズに基づいた新たな様式の薬剤添書を開発した。今後も有効かつ安全な薬物療法を継続するための医療連携ツールとして、新薬剤添書を普及していきたいと考えている。

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