日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
医師事務作業補助者導入による当院整形外科医師の業務改善の解析
川角 朝美栗原 結香和田 繭佐伯 江未平井 久美子高橋 正彦岩垣 博巳永田 隆史
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2014 年 15 巻 2 号 p. 139-143

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抄録

 国立病院機構福山医療センターでは2010年7より医師事務作業補助者(DA)を導入し、その後、看護師とも密接な連携を図り、代行業務の拡大を図ってきた。今回、整形外科において業務改善度と医師の業務軽減度について評価した。業務改善度の評価では、退院時サマリー作成率、退院時返書作成率が代行業務拡大前はそれぞれ20%、60%であったが、業務拡大後はいずれも100%となり、各種診断書の作成については2週間以内に全て作成された。医師一人当たり一日平均2.5時間の事務作業の軽減が達成され、その結果、手術件数の増加ももたらされた。現在、整形外科医師、並びに看護師のDAに対する評価は高く、DAの導入は医師の業務負担の軽減が得られるばかりではなく、入退院の流れが円滑に進むという結果も得られた。

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© 2014 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会
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