2017 年 18 巻 2 号 p. 67-70
社会医療法人敬和会大分岡病院は大分県大分市の東側に位置する224床の二次救急指定の急性期病院である。立地上の問題として、南海トラフ巨大地震による直接被害と地震により引き起こされる津波による被害が想定されている。その際の事業継続計画を策定しているが、災害時の電子カルテデータの保全と活用について問題があった。今回、その問題を解決するためにクラウドサービスを利用し、データ保全の改善と災害時の診療情報閲覧環境を構築した。構築に際して考慮した要件や構築作業及び利用方法などを事例として報告する。